第3話 リメイク

 渚「お兄ちゃん!この辺りの服とか査定とってみたけどさ、ほとんど値がつかないよ。で、私考えたんだけど、まだまだ程度もいいしさ、リメイクしたらどうかなって。新しく買うのはしばらく無理だし、私もお兄ちゃんも華の高校生なんだからってのもあるけど、動画に出演するなら見た目もやっぱり意識しないといけないと思うの。それにお兄ちゃんも素材はいいんだから私がプロデュースしたら絶対にイケメンになるよ!どう?」


 素材はいいて、ありがたいことだが。

 まあ確かに人の目は意識していかないとな。


 翔「なるほど。確かにリメイクは俺になかった発送だ!設計図は任せてくれ!あっそしたら、父さん達のは質がいいから本番ようにして、まずは俺たちの服で練習しないか?探索者用の破れてもいい格好とか、リュックやポーチ、靴なんかも作れないかな?」


 渚「いいねそれ!自分達の使いやすいデザインに出来るしね!!」


 ちなみに、プライベート空間以外は色んな所にカメラがついてるから、こう言った会話も保存されてく。


 俺たちは、着れなくなった服や使わなくなったカバン、それなりに使えるんじゃないかと思われる物を片っ端から集めた。

 DIYとか裁縫が得意だった両親たちのお陰で、よっぽどの事は出来るしね。

 俺の父さんがDIYで、母さんが料理、渚の父さんがパソコンやカメラ関係で、母さんが裁縫。

 まあ、本業が忙しくて、あまりやれてなかったみたいだけどね。

 四人の共通の趣味はキャンプに登山にバーベキューとかのアウトドア。

 あと温泉。小さい頃はよくいったけどな。

 大きくなるにつれてなかなかその機会もなかったけどバーベキューはよくやったよな。


 渚「えっと、まずは服にしようかな。消耗品だし、汚れるし破れるからね!リュックとかポーチはとりあえず、現行品を参考にしたのを作ろうか!あとは実際に使ってみて使いやすいのに変えていく感じかな!」


 翔「そうだな!それはいい考えだよ」


 こう言うところに気がついてくれるのは助かるな!


 渚「でね、私は思うんだけど、まずは完全に探索者用とプライベートように分けたいの!汗も汚れもすごいことになるでしょ?だから、ガンガン洗えて丈夫なのがいい。なので、下着から何から全部作ろうと思うの。でね、私たちが使うのは古着だけど、色から何から違うから、これを全部単色に染めないかな?そしたら洗濯とか修復とかも楽になると思うんだよね。ちょっとお金かかっちゃうけど」


 翔「もちろん問題ないよ!なるほど。そしたら、この大量の服たちも使い道が見つかるね!」


 染め粉の値段は全然高くなかった。それで再利用できるならマジでいいな。


 渚「そうそう!お母さんがリメイクするからって、ずっととってあるしね。端切れもハンカチやタオル、雑巾にできるし。でね、こう見渡して、丈夫そうなのがジーンズだから、それでジャケットとパンツは作ろうと思うんだけど、間接部分とかは、もう切り離したり、この内側になる部分は、Tシャツなんかにしたらストレッチ性も増すかなって。子供の頃のやつでも使えるし。それと内側にも張り付けようかなって。だからちょっとごわごわするかもだけどいいかな?」


 蓮「そっちのがクッション性も増すし吸水性も増すしありだろ!一番インナーの部分は最新のにしたらいいんじゃないか?」


 渚「あっそれはいいね!最低限の投資は必要だよね!」


 翔「そうそう!靴もインナーはいいのにしよっか。っと話そらせてごめん!って俺はいいけど、渚の下着とかはちゃんとしたやつのがいいんじゃないか?」


 渚「上だけ買わせてもらおっかな。下は問題ないよ!で、デザインだけどこんなのはどうかな?」


 翔「おー!かっこいいな!是非お願いします!あっあと学校の鞄とかもお願いしたかったり」


 渚「そだね!その辺りも作れるのは作っちゃおうか!えっとお兄ちゃんは私が見つけた形の型紙を作って!そのあとは、型に合わせて切ってくだけ。私は縫ったりするからさ!あとから染めてもいいみたいだから、染めるのは最後だね。」


 かしこまりました~!俺は必要なのを注文して、型紙を作成する。

 まあ基本的にはどれもシンプルだしね。

 サイズとかを変えていくだけだ。


 それが終わったら、次はカット。

 ピザを切るみたいなやつを渡されたのでそれでどんどん切っていく。まあまずは一式作ってみてからだな。


 渚に聞いたところ、二人分の服を作るのはそこまで大変じゃないのだとか。大量生産は無理だけど。

 それになるべくシンプルにして、縫うのは直線的にしたからって格好いい台詞をいただいた。

 ドレスとかそういうのを作る訳じゃないしねだってさ、

 いやー始めてみたけどアイロンとかも使うんだ。

 ほんとに手際がいいな。



 渚「よっし!試作完成!!さっ!着てきてよ!」


 あまり戦力にはなれてなかったが、とりあえず来てみることに。

 え?俺こっちのがいい!!

 肌触りが最高だ!ごわごわといってたが全然気にならないし!


 翔「渚!これは最高すぎる!着心地も肌触りも抜群だ!」


 渚「ほんとに?それはよかったよー!見た目もいい感じだね!探索者って感じだし!あとは1回防具と武器を装備してみて!」


 俺は渚に言われるがままに装備をした。


 渚「うんうん!いい感じだね!基本がこの格好なわけだから、ポケットは、こことこことこことここにつけれるね。で、一番取り出しやすいところにデバイスケースを作ろっか。ポーチはここだね。で、シリアルバーと簡単な飲み物はここにいれたらいいかな。オケオケ!あとは、手のかバーはいるよね。」


 翔「、、、お任せします!」


 渚「了解!!」


 無茶苦茶生き生きしてるね!

 頼もしいっす!!

 渚の創作意欲を刺激したのか、いくつか型紙が追加され俺はカットしてく。


 端材は、大きさを揃えて生地別に分ける。

 ほんとに捨てる部分はほとんどないんだな。

 武器や防具の手入れにも使えるしな。


 なので俺も簡単なケースを自作した。

 まあ、ティッシュケースみたいなのの端切れ版。

 あとは、一回のシャワー室を改装することにした。


 いくら兄妹と言っても年頃だし、何より血も繋がってない。恥じらいはお互いに、、、持つようにしてる。


 あれ?それはいいけどさ、手入れにかなり時間ってとられる?


 脱いでシャワー浴びて即学校と言うわけにはいかないよな。


 あと服とかも、洗濯機はここに二台のが良さそうだな。すぐそこのテラスをランドリースペースに変えちゃって。


 あとできるだけ手入れを簡単にしないとな。


 こう言うのは実際に生活をイメージするわけだ。


 翔「まずは起きる。顔を洗って、朝食だ。そしたらここに来て着替える。で、ダンジョンへ行く。帰ってくる。シャワーを浴びて、手入れして、制服になる。、、、ここに制服と学校の荷物もおけるようにした方がいいな。で、作業服みたいなのもあるといいな。待てよ、ブーツやなんかもここで脱ぎたいよな。あーこっちの裏庭に探索者装備用の出入り口作るか。まあ、窓に鍵をつけて外からも掛けれるようにすればいいか。で、ここはマットを引いて、汚れないようにすると。えっと学校だな。学校から帰ってきたら、また着替えて探索、戻ってきたらここでシャワー浴びる。。。下着とか部屋着もここだな。で、探索記録をつけて、上にいって、、、ほぼここだな。完全な私服とかは部屋でいいとして、まあ、隣の部屋に学業のを揃えて、こっちは手入れも出来るようにしてだな。」


 新たに作ってもらわないといけないのは、まず、防具カバー的なの。まぁラグビー選手とかみたいなのでいいかな。ボタンとかで取り外しができて洗うだけ。

 あとは、汚れてもいい作業着かエプロンだな。

 部屋着は今のままでいいし。


 翔「渚!ごめんけどさ、今、生活の流れを想像しててさ、俺が抜けてたんだけど、防具の手入れをする時間計算してなくて、それでつけはずしできるカバーとかラグビーのジャージみたいなのならそのまま洗えるんじゃないかなって。それと申し訳ないんだけど、手入れするとき汚れるから作業着と言うかエプロンと言うかがほしいんだけどお願いしてもいい?」


 渚「あーそういうのもあるんだね!任せてよ!!これはそんな激しくないんだよね?」


 翔「うん!オイル塗ったりとか綺麗にしたりとかだから!」


 渚「了解!」


 翔「ついでに聞いときたいんだけどさ、シャワー浴びて手入れとか必要だろ?髪を乾かすのは分かるけどさ、その準備に良さそうな台とかそういうのある?朝とかここで準備することになるから、そういったのをそれぞれ用意しようと思って。」


 渚「洗面台は動かせないもんね。お兄ちゃんが作ってくれるの?」


 翔「そうだね!イスはあるやつ動かせばいいけど、台はいるだろ?」


 渚「あっあるある!!これなんだけど、できそうかな?」


 翔「これね。オケオケ。なるべく似せるよ!」


 渚「がんばー!」


 ということで、ドレッサーというのかな?を作ることに。

 そんなに複雑ではないからな。

 使わなくなった、カラーボックスを集める。これが材料だ。これはマジで万能。

 まあ、事務所と合わせて使ってないものは一杯あるからな。

 まずはばらして、各種寸法にきる。強力木工ボンドで、合板をつくり、一端表面を綺麗にはがして、ニスを塗り直す。

 これでおしゃれさアップだ。

 で、引き出しレールがないから軽いのはいいけど重いのは蓋にさせてくれといって、デザインを相談。

 鏡も探せば家のなかに以外とあるものだな。

 ちょうどいいサイズのものを見つけ、枠をつくり直して、デザイン通りに組み上げる。

 マジでカラーボックスって優秀だよな。加工が得意な人なら、ほんとにおすすめの材料だ。

 まぁリメイク用だけどね。買うなら木材買った方が安いし。


 翔「こんな感じでどうだ?」


 渚「えっ!もうできたの!ってえーー!おしゃれ!わー使いやすい!何で今までいってくれなかったのよ!」


 翔「いや、そう言われても、もともとついてるやん」


 渚「それもそうね!あっなら、机とかも作れるよね?」


 翔「材料があればだが、基本切ってくっつけるだけだし。」


 渚「ちょっと小さいんだよね。大体小学生の時のままだよ私の?」


 翔「いや知ってるし、大きくなっても使うからっておしゃれなやつにしたんだろ?、、、、争うの早めようか。えっとな、どんなのがほしいのかによる。」


 渚が見せてきたのは、シンプルでおしゃれなやつだ。


 翔「今の奴を作り替えるなら行けそうだな。俺も、デスクつくりたかったしありだな。てか、部屋用は部屋ようでいいけど、勉強一緒にしてくれません?情けない話、一人だと間違いなくやらない」


 渚「威張って言わないの!でも、いいね。お互いに得意科目も違うし教えあったらいいよね」


 翔「それも一階でいいかな?あそこの部屋ならホワイトボードもあるし。学業品を固めたら、楽かもってさ。」


 渚「いいよー。と言うか、もうキッチンとダイニングもここにして、全部終わったら二階でくつろぐのがよくない?」


 翔「それもそうだね。あっ!!全く関係ないけど、マウスピースつくりにいかないと!!」


 渚「え?そんな項目あった?」


 翔「ないよ。でもいるだろ絶対!そこはお金をかけるところだ!早速行くぞ!」


 渚「えっ?今から?待ってよー」


 いや、歯とかおれたらどうすんの?、

 なのですべてが途中だが、プロ選手も訪れる歯医者へと向かった。

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