第2話

【私はだあ暗いだ】


「誰だよお前……」


【私の名は……無い。だが、あえて名乗るとすれば……】


「は?……ああ!アレか!ノストラダムスの大予言的な……」


【そうだ。だが、あんなモノとは格が違う。今から起こる事を、君はただ見届け


「うるせえ!金返せ!札束ビンタ!札束ファイヤー!うぇい!」


「……効かない」


『お!来たな!恐竜!』


「恐竜ってこんな形だったのか……意外と普通だな……」


『……いや待て!様子がおかしいぞ!?』


「ええと確か……恐竜を生で見るのは初めてだからテンション上がってつい……でも俺のせいじゃないよね?」


『……。確かに』


『……あ!あれはなんだ!?宇宙船か?』


「うーん……UFO?宇宙人?……UFOだ!」


『UFOと言えば……空飛ぶ円盤……フライング・ソーサー』


「円盤焼きそば?美味そう!」


『いや……UFOだ』


「え?何?……UFO?マジ?……えええええええええ……UFOとか全然興味ないんだけど……まあ一応見てみるか」


『ほら。やっぱりUFOじゃないか』


「うおおおおおお!すげえ!本当に浮いてる!しかも光ってる!SFだ!スゲエエエエエエ!」


『……。興奮している所悪いが……よく見ろ。あのUFOには人が居る』


「は?……人?」


「あ!おい!そっち行くな!あぶねっ!危ないって!」


「くっ……もうダメだ!俺はここで死ぬんだ!」


「はあ……はあ……なんとか逃げ切ったか……」


「しかし一体誰があんな危険な真似を……」


「いや~助かったよ」


「へ?」


「いやぁまさか君みたいな若い子が助けてくれるなんて思わなかったよ」


「は?……あんた誰?」


「僕かい?僕はUFO研究家の"ユー・エフオー"。気軽に博士と呼んでくれ」


『……何だコイツは?』


「はあ……どうも」


「ところで君は……さっきから何を見ているんだい?」


「ああ。UFOですよ。UFO。凄いでしょ?」


「フッ……UFOか。バカにするんじゃない。UFOというのはね……」


「UFOとは未確認飛行物体。つまり空を飛ぶ謎の飛行体さ。その正体はまだ分かっていない。一説には宇宙からの来訪者とも言われているが、ハッ

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