第16話 「急がば回れ」

モグラさん達と和解して今では共に話し合う仲にまで発展しました。私は改めてモグラさん達になぜこちょこちょをしたのか聞いてみました。すると

「我々はこちょこちょフェチです。」

うおおおおっ!

フェチというのはよく分からないのですが、他の皆さんも同調するということはこちょこちょが大好きということなのですね。私はそのように考えることにしました。

その夜(?)にはモグラさん達とご飯を食べました。初めてご飯を食べるということだったのですが、私は食べる前に手を止めました。

「どうした?」

ウカさんが私に聞くと私はこれが生きていた動物でそれを食べて生きられているのでは。と聞いたらウカさんはそれが弱肉強食だと言われました。私は手を合わせて料理に使われた皆さんのご冥福をお祈りしました。

次の朝(?)に私たちは作戦会議をしました。

「それで我々を一気にライオンのところに行かせてくれるのか?」

ウカさんがそう聞くとモグラさん達は許可を出しました。ですが、1人のモグラさんが拒否しました。

「なぜだ?」

「今のままではあなた方は殺されると思ったからです。」

そのモグラさん曰く、このまま私とウカさんがライオンさんのところに行ったとしても、まだライオンさんを守る動物の方々がいるらしいです。今、行動を起こしたら袋叩きにされると言われました。

その説明にウカさんや他の皆さんも納得しました。

「そこで提案があるのですが、よろしいですか?」

そのモグラさんはこの島を回って、ライオンさんの仲間である方々をこちらに率いれるのはどうかと提案してきました。

「ただ、その道では…」

「えぇ。時間がかかります。ですが、ライオン…いいえ、レオンを倒すには確実性があります。」

私はこの話についていけなかったため、説明はウカさんに任せましたが、私にはこれだけが分かりました。

ライオンさんってレオンさんっていう名前なのだなと。

そのまま、私とウカさんはモグラさんに連れられて、外に出ました。そこは海でした、薄々と広がる水、砂浜など。

「ここにはレオンの部下である三懺悔がいると思われる。我々は手助けできませんが、応援することはできます。皆のもの行くぞ!」

「フレーフレーミーノ!頑張れ頑張れミーノ!」

1人のモグラさんが命令するとモグラさん達は私に応援しました。

「ありがとうございます!」

モグラさん達の応援によって私は元気いっぱいになりました。まだまだ道のりはありますが、もっと頑張ろうという気分になりました!


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