第10話 「響く音」

ミーノがメモをしているとウカに言うと、ウカは顔を赤くした。そして、ウカはさっきのことを無視でもするかのように話を切り上げて前に進むことを提案した。

「早めにここを出ないとこの迷路でのたれ死ぬことになりそうだな。」

「私は死にたくないです。」

だが、行く道、行く道がメモをした道になっていて数時間経った時にはミーノは動くのを止めてしまった。

「どうしましょう?」

「…。」

ウカは考え事をしている。どのようにここを出るかではなく、ミーノをどうするかを気にしていた。自分はいくらでも戻ることはできるが、ミーノが死んでしまう。かと言って、ここで裏切り行為をしたら…自分はいつか後悔するだろうと思ったウカ。

「ウカさん。私、まだ諦めるつもりはありません。私は…わた…しは」

ミーノはかなり疲れていた、自分のために頑張ってくれている純粋な子を今、一瞬でも見殺しにしようかと考えてしまった自分が情けないと思うウカであった。

その時だった。

「何か音がします。」

「え?」

ミーノが聞き耳を立てて構えてた、ウカにはなんのことだが分からなかった。

「こちらから声がします。」

ミーノが走り出した、ミーノはただ聞こえる音の方へ走って右往左往していた。そこにはコウモリ達がいた。それを見てウカは納得した。

「超音波か。」

「超音波?」

まさかミーノは植物であるのと同時に異色な存在だから、超音波とかも聞こえてくるのかと思った。

「この先には…」

「おそらく出口があるかもしれない、コウモリがいるということは付近に出られる場所があるということなのだ。ミーノ、コウモリ達を誘導できないか?」

「分かりました、やってみます!」

ウカはおそらくミーノはコウモリとも喋れるのてはないかと思って頼んでみた。するとミーノはコウモリと喋っている感じがした。するとコウモリ達が動き出した。

「承諾を得ました!」

マジか。と思う、ウカを横目にミーノはコウモリについて行った。



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