第8話 「呪い」

ウカは周りにいる木の根っこを呼び寄せて自分たちの近くに置いた。

「行くぞ。」

「はい!」

ウカが指示を出してミーノが動くと同時に根っこたちも動いた、ミーノとウカは根っこを蔦ってゴリラの首飾り近くまで行くことにしたがゴリラもそう簡単には許してくれなかった。

「ぐおぉぉぉ!」

「当たる…」

ミーノが手を前に構えるが、前の根っこが守った。少しミーノは根っこたちを心配したが、覚悟を決めろ。と言われたことを思い出して、前に進んだ。

「根っこさんたちに後でありがとうの思いを伝えなければならないです。」

「そうだな。」

ミーノとウカは少し気楽に喋っていた、そのうちにゴリラの目の前の首飾りまできた。

「ほらっやれ、ミーノ。」

「はい!」

ミーノは初めて攻撃をした、その時にちなんでミーノはあらかじめ攻撃名を考えていた。本当は使うつもりなど問答なかったが、動物を傷つかせないためならばと思い、作っていたのである。

「"気合いパンチ"です!」

ウカはえっダサっ。と思いつつもミーノのパンチを見たが

ポツ

威力がやはりミーノの性格上、弱々パンチに化けてしまった。だが、その威力で首飾りを外すにはちょうど良かった。

「う、うぅ。」

意外とゴリラはタフネスだったため、洗脳の呪いから解放されてもすぐに目を覚ました。

「ぐへっ、すまな……い…。」

だが、すぐに倒れてしまった。

「ゴリラさん!」

「気を失っただけだ、時期に目は覚めるさ、ミーノ。彼は彼らに我々のアジトに連れていかせる。」

ウカが目配りさせるとそこにはさっきの根っこたちがいて、ゴリラを担ぎ上げたミーノは運ぼうとする根っこを抱き締めた。

「私を守ってくれてありがとうございます、ゴリラさんのことをお願いいたします。」

根っこたちはコクりと頷くような動作をしてゴリラを運び始めた。ミーノはその後ろ姿をただ見るだけであった。

「行くぞ、ミーノ。まだまだここから先に色々なやつと戦う。今、ゴリラ一人に構っていたら精神が持たないぞ。これは予想なのだが、ここから出てくるやつも呪いを受けるだろう。」

その発言を聞き、ミーノは手に力が入ってしまった。こんなことをするやつを許すことができないと思う気持ちが半分、必ずその動物の方たちも救ってみせると思う気持ちが半分になった。

「分かりました、早く皆さんを救いましょう!」

ミーノが張り切りだしたことで気分が高揚するウカであった。


「ゴリラがやられたか、想定どおりだなメルシア。」

「はい、ライオン様。」

「それで呼ぶのはよせ、メルシア。私の名前はレオンと呼ぶがいい。」

メルシアと呼ばれた白虎はレオンに対して敬礼した。

「これは失礼しました。」

「メルシア、お前も配置についておけ。あのミーノとやら簡単にはいかない感じがするからな。」

「御意。」

メルシアが消え、部屋にはレオン一人になっだ。レオンの首飾りが禍々しく光だし、この部屋を照らした




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る