英検を受ける

先日、英検を受けてきた。難しい。2級は難しい。ちょっと、準2級と2級に差がありすぎやしないかと思う。

手応えが無さすぎる。長文に関しては漠然と、よく分からないとしか言いようがなかった。自分の勉強不足を呪った。言い訳しても仕方ないが、受験中、偏頭痛が私を襲ってきて、集中できなかった。

情けないやら、無念やら、そんな気持ちのまま受験会場を後にした。すると、たくさんのマダムが子供達の出待ちをしているではないか。「○○ちゃん、頑張ったね、何食べたい?」だとか、「〇〇には準2級、簡単だったでしょ」などと、幼稚園〜小学校低学年ぐらいの子供たちに話しかけている。子供達も笑顔で「リスニングはできた!」だとか「疲れたけど頑張ったよ!」などと言っている。

それを見て、私はなんなんだろうと思った。

惨めだ。まあでも私だって英作文はそこそこできたしな……とか自分で自分を慰めた。

家に帰り、かばんを開けると、本人確認をした証になる首からさげる紐が入っていた。これは、回収しているものなので、返さなければならないのだ。

私は紐の返却すらできないんだ、あの天才少年、少女たちはちゃんと返したんだろうな……。

そんなことを思いつつ、どっと疲れたのでジャングルポケットのコントの動画を見てひとしきり笑って、昼寝することにした。

それはそれは、幸せな時間だった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

くまのみみ 岡田メイ @zenzai257

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ