第563話 流の災難と、内緒のアルバイト!? その㊵
「霧島、梅川を知っているのか?」
今度は流が、結へ梅川について質問する。
「はい、十年前に梅川家との親睦を深める会でお会いしたんです。それ以来、一度も会ってなかったのですが、最近再会しました」
結はいつもの口調で、冷静に説明する。梅川は自分に対して特別な感情を抱いてなかったようでついがっかりしてしまったが、
「その時、結さんは落ち込んでいた僕を励ましてくれたんだ。僕は、あれから結さんを忘れたことなど一度もない!」
と、満と流へそうアピールしたのだった。
「…え!?」
いきなりのアピールに、満だけでなく流も目が点になる。
梅川がいきなりそんな事をしたのは、結が満に会った時にどこか嬉しそうな顔になったからだ。結自身まだ自覚はなかったが、梅川はそれを見た瞬間、危機感を抱いたのだ。
「ああ、実は…」
梅川のそんな気持ちに気づかず、満はこれまでの事情を結へ話し始めた。
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