第561話 流の災難と、内緒のアルバイト!? その㊳
「探し物?」
少年からの説明に、満は流へ視線を向ける。
「ああ!ラストハッピー賞が盗まれたんだ!!くじを引いた後、公園で襲われて、それが入っていたレジ袋を奪われたんだ!」
流からの説明に、満は「何だって!?」と大声を出した。
「盗んだ奴は、濃い緑色の半袖パーカーを着ていたんだ!それを梅川が見かけたから、二人でここまで来たんだが…、公園にはいなかったんだ」
流は悔しい顔で、そう説明する。
「盗まれたレジ袋はあそこの休憩所に置かれていたんだが、ラストハッピー賞だけなかったんだ。犯人は、ラストハッピー賞だけ盗んでいったんだ」
梅川も、同じく悔しい気持ちが抑えられなかった。二人から事情を聞き、満はこう提案してきた。
「なら、すぐ俺のじいちゃんに言おう。じいちゃんは元警察官だから、すぐ捜査してくれるように現役の刑事さん達へ頼んでくれると思う」
「け、警察!?」
満からの提案に、流と少年ははびっくりした。
「…そ、そんな、大げさな!」
少年は額に汗をたらたら流していた。
「いや、窃盗事件が起きたんだ!ここはプロに任せたほうがすぐ取り戻せるかもしれない」
そう言い切る満に、流は「そうだな…!」と賛成する。
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