第541話 流の災難と、内緒のアルバイト!? その⑱

「小遣い稼ぎ?」

 何だろう?と思った流へ、梅川は話し始める。

「くじの代行。忙しくて買いに行けれない人の代わりに、くじを買いに行くんだ」

「えっ!?」

 予想外の内容に、流は声を上げる。

「買ってきたら、立て替えたくじの代金と一緒に手間賃がもらえるんだ。もしダブった景品があったらそれも追加でもらえるって」

 お金がもらえるうえ、もしダブったら欲しい景品までくれる。かなりいい条件に流は「マジか!?」

と叫んだ。

「予想以上に頼まれるから、叔父さんと僕だけじゃ回り切れないんだ。もし良かったら、君も手伝ってくれない?あ、もちろんその資金は先に渡すから」

 くじを買うだけでお金がもらえ、さらに欲しい景品まで。流にとって、これは断る理由なんかない内容だ。

「もちろんやる!」

 引き受ける気満々で、流は返事した。

「ありがとう。そういえば、君の名前は?」

「あ、言い忘れていた。オレは風山流」

「風山君、これからよろしく頼むよ」

「ああ!」

 お互い期待に満ちた顔で、梅川と流はがっちり握手を交わしていた。 

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