第524話 流の災難と、内緒のアルバイト!? その➀
夏休みが始まり、幸澤市の高校生達はいろいろな事をして過ごしていた。
友達と一緒に遊んだり、塾へ通って勉強したり、またはアルバイトに挑戦する者もいた。
そして望ヶ丘高校の夏休みが始まってから数日後、結は近所の本屋で人生初のアルバイトに挑戦していた。
いつも雑誌や単行本を買いに行っている馴染みの店で、夏休みの間のアルバイト募集の張り紙を見た瞬間、結はレジに居た店主に「やってみたいんですが、よろしいですか?」と話したのだ。
その後、無事に親からの許しを得た結は、週に二回、午前中の三時間の間アルバイトをする事になった。
そして今、結はレジで店番をしていた。学生は休みとはいえ、平日なので本屋へのお客は誰もいなかったのだ。
それでも周りに気を付けながら、結はずっとレジの中で立っていた。
突然、店の制服であるエプロンの大きいポケットの中に入れていたスマホから低い音が出た。マナーモードにしていたスマホを出すと、結は画面を開いて着信を調べてみる。
『結、今みんなと一緒にプールで遊んでいるよ~!』
ラインの画面には、満面の笑みの華が写っていた。顔立ちもよく、抜群のスタイルなのでカラフルな色の水着がとても似合っている。
華の周りには四人の女子が一緒に写っており、同じく笑顔で決めポーズをしていた。
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