第512話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その216
「確かに、霧島は否定せずに話を聞いてくれるよな」
杉村に同意するように、流もそう言った。
「うん、成宮さんは私がストレッチをサボっていたと知ったら責めていたけど、霧島さんは成宮さんのように責めなかったから」
同級生の一人が、さらにそう言いだした。
「そういえば、どうして成宮さんは霧島さんに友達を作らせようとするの?なんか、成宮さんのお父さんが原因だどうとか…」
長休みが終わりそうだったので、杉村は自分の教室へ戻ってきた。その時に、結が華へ『自分のせいで周りに迷惑をかけてしまうのが怖い』というような話をしていた時だったのだ。
「…確かに」
結も、このタイミングで華が友達を作らせようとしているのに気付く。高校生になってからは、ここまで強引なやり方はしてなかったのに。
「チャンスだと、思ったからよ」
結にまで聞かれ、華は真剣な顔で答えた。
「神崎さんは結の凄さを知ったから、友達になってくれると思ったから」
その返答に、満は思わず苦笑いをしてしまう。実は、満も同じ経験があったからだ。
「結は凄いって分かってくれれば、友達ができる!だから神崎さんには友達になってほしかったんだけど…」
はっきりと分かるくらいに、華はがっくりしていた。
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