第510話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その214

「…ええっと」

 いきなり同意を求められ、満と流と根室以外はどう答えればいいのかわからなかった。

「確かに霧島さんは迷惑なんかかけていないわ」

 はっきりと、根室は言い切る。

「でしょ!だから結、皆と」

 結が迷惑かけてなんかいない、と言われ、華が希望に満ちた顔で呼びかける。

「それとこれとは別よ。それに自分の父親のためなら、霧島さんをないがしろにしてもいいってこと?」

「―!?」

 結のためと言いながら、結局は父親のために結を自分の思い通りにしようとしている。

 根室に指摘され、華は言葉に詰まったのだ。

「華さん、叔父さんの件は叔父さん自身が責任を取る事です。そしてそれは、今の私に一切関わらない事です。正直、そっとしてほしいんです」

 結からの要望に、華は固まった。

「それに無理やり友達になったとしても、好みや趣味が合わなかったら、話すのがだんだん苦痛になっていきます。そうなってしまったら、一緒に居ても楽しくありません」

 さらに結はこう続ける。

「私は、本を読むのが好きなんです。だけど、皆さんは本以外に好きな物があります。それもあってか小学生の時に『一緒に居てもつまらない』と言われましたから」 

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