第500話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その204
「…それは」
その件については、華も聞いていた。だが、華は最初父親の話だけを聞いてうのみにしていたから、父親がした事は『結を助けようとしている』と思っていたのだ。
しかし、会長である自分の祖父から「無理やり世話をさせられてなんかいなかった」と聞かされ、さらに成宮家の権力を乱用して多くの人達に迷惑をかけた事に対して、華の父親へ厳しく注意した、と言われた。
さらにこの一件で、結は華の父親を避けるようになった。正月などに会っても一言挨拶するだけで、すぐに華の父親から足早に立ち去ってしまう。
結へ誕生日プレゼントやお年玉を送っても、今でも受け取り拒否されてしまう。華は自分の父親が、結から完全に嫌われてしまった事に心を痛めていた。
「霧島さんも『皆さんに迷惑をかけてしまった』って、言っていたよ。もし友達ができたら、また何か言ってくるかもしれないから、そうならないために友達を作らない、って」
「…えっ!?」
そう言われた華は、理解できなかった。華の父親は二度とそうしないように誓約書を書かされているから、もし結が友達と一緒にいても、何もできないはずなのに?
「それを聞いた時、なんか気持ちわかるなあと思ったよ。成宮さん、あれこれ言ってきたんだもん」
突然華の話になったので、華は混乱してしまった。
「霧島さんと私がどう付き合おうと、私達の勝手でしょ?成宮さんは勧めているようで、私達に自分の意見を押し付けているんだよ」
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