第497話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その201

「ナツミさんがあんな事をした理由って、根津さん達が原因?」

「はい、小学生の頃に根津さん達から酷い嫌がらせを受けていたんです。それで、喫茶店で迷惑行為をしたのを見て、偽のサプリで痩せられなかったところを笑うことで、仕返しをしようと思ったんです」

「そうだったんだ…!」

 結からの小声での説明に、神崎は驚いた声を出した。

「一昨日、ナツミさんと根津さん達で話し合いをさせましたから、もうこんなトラブルは起こらないと思います」

「…話し合いできたの!?すごい…!」

 あの三人組が、一方的に文句を言わずに話し合いができた、という事実に神崎はさらに大きな声を出した。 

「巻き込まれた人達にも話ができましたから、これですべて終わりました」

 ナツミがなぜ偽のサプリを三人組へ渡したのか、その謎は解けた。巻き込まれてしまった同級生達にも謝罪したことで、この事件は完全に解決したのだ。

「霧島さんが事件を解決したんだよね、すごいなあ…!」

 神崎が尊敬の眼差しで、結を褒めたたえた。

「いえ、サプリを調べてくれたのは成宮グループの製薬会社の方々です。私一人では解決できませんでしたよ」

 サプリが偽物だと分かったから、この事件は解決できた。ただの女子高生である結では、サプリが本物かどうか調べる事すら出来なかったのだ。 

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