第494話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その198

 結が買ったブルーレイボックスは「あかりちゃんと優太くん」という子供向け日常系アニメだ。

 勉強も運動もダメという気弱な小学五年生の少女・あかりが、ある日困っていた同じ年の少年・優太を助けた事から、転校生として同じクラスになった優太と、楽しい毎日を送るという内容である。

 あかりには居候をしている同じ年の従妹がいるが、従妹は文武両道で美少女な優等生だ。しかし、あかりに対してそれでいつもマウントをとったり、陰で嫌がらせをしている。

 あかりの母親は優等生である従妹の方を可愛がっており、あかりはそれで辛い日々を送っていた。だが、優太と友達になったことで、従妹が意地悪をすると優太に懲らしめられるようになったのだ。

 このブルーレイボックスに収録されている話の中に、ダイエットをテーマにした話があった。

 従妹があかりの母親をそそかし、あかりにダイエットさせるためにおやつはなし、唐揚げやハンバークなどといった肉類の料理を食べさせないようにしたのだ。

 あかりは太っていなかったが、従姉妹と比べるとやや太っているように見えた。だからあかりの母親は「自分の娘は太っている」と思い込まされてしまったのだろう。

 それを知った優太は、すぐ資料や体験談を集め、あかりの母親に「肉類を食べさせないのは、タンパク質不足になる」とか言って間違ったダイエットと止めさせるように説得したのだ。

 さらに単身赴任中の父親が帰ってきたので、あかりの母親は夫からも注意されことから、あかりにも肉料理やおやつが食べられるようになった。   

 従妹はあかりの分も食べていた事から、実はあかりより体重が増えていたのだ。優太があかりと同じダイエットをするように勧めてみると、逆ギレした従妹はあかりへ嫌がらせをするためにあんなダイエットをさせていた事を認めてしまったのだ。

 その後、従妹は自分の母親から、あかりへ意地悪をした事できつく説教された。なお、従妹があかりへ意地悪する理由は「勉強ができないくせに、自分の母親に気に入られているから」であった。

 従妹の母親は、勉強よりも周りへ優しくできる子になってほしい、と思っていた。だから自分の子供よりあかりの方を「いい子だ」と思っていたのだ。   

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る