第492話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その196
「皆さんまで巻き込んでしまって、本当にごめんなさい!」
放課後、幸坂坊のデパートの道路を挟んで裏側にある大きな公園で、ナツミは十人以上の女学生達へ頭を下げていた。
「う、ううん、私は怒ってなんかいないから」
「根津さん達に無理やり押し付けられただけだし、頭を上げて」
ナツミの心からの謝罪に、女生徒達は逆にこっちが申し訳なさそうな顔をしていた。
「根津さん達って、昔から酷かったんだねー」
「ナツミさんが仕返ししたくなるのも分かるよー」
事情を聞いた後、逆にナツミへ同情する声が女生徒達から聞こえてきた。それをナツミの隣で見守っていた結は安堵した顔になったのだ。
「ホント、スタイルが良くて羨ましい!」
結達とは違う高校の制服を着ているナツミを見て、一番前に居た女生徒が話す。ナツミの高校は水色のセーラー服であり、同じ色のリボンとスカートが可愛いデザインになっていた。
「ねえ、どうすれば足を細くできるの?」
その隣に居た別の女生徒が質問してきた。
「私も、ウエスト細くしたーい!」
次々と、女生徒達がどうすれば細くなれるのか聞いてきた。
「この動画サイトのストレッチを毎日したら、細くなったんだよ」
学生鞄から取り出したスマホを操作しながら、ナツミは説明する。女生徒達は、わいわい言いながら自分達もスマホを取り出してそのサイトを登録しはじめた。
その様子を、結は(その手がありましたか)と、感心しながら見守っていたのだった。
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