第489話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その193
「見た見た!」
華の隣で座っていた別の女生徒が、紙パックのお茶を飲みながら答える。
「昔、クラスの子をいじめていたのが原因で孤立していた友達を助けたんだよね!」
「不登校になっていた子へ謝るように言ったシーンは凄かった~!」
華達が話していたのは、話題となっている学園ドラマだ。昨日の夜に放送されたので、リアルタイムで見ていた生徒が多かったのだ。
「謝ったのがきっかけで、その子は不登校から立ち直ろうとしたんだよね」
「周りから悪く言われても『今の友達を信じる!』って言い切ったシーンは良かったな~!」
ドラマの話で盛り上がっている華達を、結と神崎はお弁当を食べながら見ていた。
「神崎さんは、昨日のドラマを見た!?」
ふいに、華が神崎へそう声をかける。
「…見なかったの。お料理番組を見ていたから」
気まずそうに、神崎は正直に答える。
「絶対見るべきよ!面白いんだから!」
隣に座っていた華に詰め寄られ、神崎はたじたじとなった。
「結だって見てみてよ!そうすればみんなと盛り上がるから!」
続けて、逆に座っていた結へ勧めてきた。
「すみませんが、私はあまり興味がないので…」
鳥の唐揚げを食べ終えた後、結はそう返事をした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます