第487話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その191

「…もしかして、うちってお金ないの?」

 飛騨がすぐに返事をしない親を見て、そう呟く。

「…なっ!?」

 娘の呟きに、飛騨の両親はびっくりした声を出した。

「うちも、たくさん問題集とか買い込んでいるから?」

「お金ないから、やーちゃんはいつもお下がりなんだー!」

 根津と浦も、同じく「お金ないの?」と言わんばかりに言う。それを聞き、二人の両親も鳩が豆鉄砲を食ったような顔になった。

「…い、いや」

 根津の父親が、否定する。

「『学遊塾』は、そんな高くありませんよ」

 そう言いながら、結の父親はスマホの画面を見せた。

「…確かに!」

「これなら、今通っている塾より安い!」

 映し出された学遊塾の費用に、浦と根津の父親は目を丸くした。

「うちの娘も通っているんです。おかげで、テストは常に満点ですよ」

 結の肩に手を置きながら、誇らしげに結の父親は話す。

「…満点!?」

 三人組の両親は、同時に衝撃を受けた。連続で満点を取れるなんて聞いたことがなかったからだ。

「…それなら、通わせてみようかな」

 根津の父親が動揺しながら、そう宣言した。

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