第474話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その178

 会長は、中止になってしまった宿泊体験を再び行えるように手配する、と約束した。

 その施設への代金だけでなく、さらにキャンセル料も支払ってくれた事で学校側は成宮グループからの謝罪を受け入れたのだ。

 会長は結のクラスにも出向き、教室で同級生達にも頭を下げて謝罪した。成宮グループの会長から謝られた同級生達は、驚きながらもそれを受け入れたのだ。

 そして会長は結の同級生達に対し「孫娘と仲良くするかは、それぞれの自由にしていい」と話した。

 今回の発端は、叔父である社長が無理やり怪我をした女生徒の世話をするように命じたからだ。やりたくない事を無理やりやらされたうえに、楽しみにしていた行事を中止にされてしまった。それでみんなの不満がたまってしまい、結果的に結がその怒りを受けてしまったのだ。

 もし孫娘と付き合うのが嫌ならば、無理しなくていい。結の祖父である会長は穏やかな顔でそう言ったのだ。

 結も、今回の件で周りに迷惑をかけてしまったので気まずい思いをした。だが、このクラスにいてもし困ったことがあったら助けたい、と考え始めたのだ。

「ただし、いじめとかはしないでほしい。それとこれとは別だから」

 会長はそっと、結への八つ当たりを防ぐために同級生達へ注意をした。 

  

 放課後、結は女生徒の家へ向かった。

 今日の朝から、女生徒は学校を休んでいたのだ。先週にラインを送った後から静かに様子を見ていたが、学校が終わった後にノートを届けてもいいかラインを送ったのだ。

 そうしたら「OK」のスタンプが付いたので、結は安堵して女生徒の家へと歩いた。しばらく歩いた後、女生徒の家に着いた結はインターホンを鳴らした。 

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