第472話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その176
「会長…、お爺様ですか?」
成宮グループの前社長であり、華の母方の祖父を思い出した結は、父へそう聞いてきた。
「ああ、あの後もう一回話し合いをしたが、平行線のままだった。ここまで来たら、もう会長の力を借りるしかない」
婿養子である社長は、奥さんの父親である会長には頭が上がらない。だから、会長が命令すればさすがに撤回するはずだ。
「これから会長に電話します。何としてでも、貴方方への制裁は撤回させます」
そう言うと、結の父はスマホで連絡をした。
次の日、結は午前中に退院した。
それから自室で漫画雑誌を三冊読み終えた時、スマホが鳴った。素早く手に取った結は、ラインに書かれていた「良かった」の一言を見て心からホッとしたのだ。
(ようやく返事が来ました…)
昨日は既読すら付いていなかったので、結は心配していたのだ。だからと言って、こっちが何度もしつこく送るわけには行かなかった。
(明日は週末で休みですから、来週もし学校に来ていなかったら連絡いたしましょう)
本来なら、今日は宿泊体験の日だった。だが、学校側が結のクラスだけでなく二年生全体の中止を決めてしまったので、結達は昨日から自宅待機になっていたのだ。
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