第466話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その170
その日の夜、結は自分の父へ相談し、叔父へ電話をかけた。
出てきた叔父からの説明は「結ちゃんがお世話係をやらされているから、負担を和らげるためにクラス全員でやるように頼んだ」というものだった。
だが結は「自分から進んでやっていますから、クラスに強制するのは止めてほしいんです」と頼んだ。
結からの頼みを聞いても、叔父は「このままでは結ちゃんに友達ができないし、結ちゃんだけじゃ不公平すぎるだろ?」と聞く耳すらもたなかった。何度も訴えたが、結局叔父は「結ちゃんに苦労をさせたくないんだよ」と、電話を切ってしまったのだ。
分かってくれるどころか、一方的に自分の意見を押し付ける叔父に憤りを感じた結へ、結の父は「もう一度話してみる」と声をかけた。
なぜ叔父が今の結の学校生活を知ったのか、それは結が二年生に進級した頃から成宮グループの力を使って調査していた事が分かったのだ。
勝手に学校生活を調べられていた、と知った結は、叔父に嫌悪感を抱くようになっていった。
日替わりとはいえ、一人ずつやりたくもない同級生のお世話係をやらされる。
結のクラスの雰囲気が少しずつ悪くなってきた。みんなはっきりと言わなかったが、陰でこそこそと同級生への悪口を言うようになってきたのだ。
さらに結が負担を軽くするため毎日ついていたため、次第に結へ押し付ける生徒が増えてきた。結はそれを告げ口することなく『その方がかえって良い』と思っていた。
あれから叔父も言ってこない。だからこのままそってしてほしい、と結は願わずにいられなかった。
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