第459話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その164

「日頃から、あなたには立派な人間になってほしいと躾けているのに…」

 根津の母親も、自分の娘に対して失望してしいた。思い通りの立派な人間にならない娘を、まるで「恥だ!」と言わんばかりに。

(…学校側は、根津さん達が犯人だと確信したから連絡をしたのですね)

 冤罪がないように、慎重に捜査は行われていた。そして確実な証拠が手に入った事で、警察と学校側は三人組の両親へ連絡をしたのだ。

「もしお姉ちゃんが、大学にいられなくなったらどうするの…」

 浦の両親が、困った顔で呟く。それに対し、浦は「…お姉ちゃんばっかり」と悲しそうに呟いた。

「すみません、遅くなりました」

 結の後ろから、別の男の声が聞こえてきた。

「お父さん!」

 警察署に入ってきたのは、結の両親だ。結の父は、会社から直接きたのかスーツ姿だ。

「き、霧島部長!?」

 根津の父親が、結の父を見るなり悲鳴のような声を出す。

「根津さん、いつもお世話になっています」

 結の近くまで来ると、根津の父親へ丁寧に頭を下げた。結の父とは、取引関係があったらしい。

「も、申し訳ありません!!うちの馬鹿娘が、大事なお嬢さんに酷い事を!」

 根津の頭を乱暴に掴むと、根津が悲鳴を上げたにもかかわらず無理やり頭を下げさせた。

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