第458話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その163
「お父さん、お母さん…」
根津は泣き出しそうな顔で、スーツ姿の男女を見て震えていた。
「睦美、お姉ちゃんなのに、人様に迷惑をかける事して…!」
根津の両親の一歩後ろに居たのは、飛騨の両親だ。母親は腰までのロングヘアで茶色のワンピース、父親は袖なしベストを来た黒色の短髪。年は根津の両親より少し上だ。
「弥生!もう高校生なのに、どうしてこんな事をしたの!」
その隣に居た中年の男女が、浦の両親だ。三十代後半で、ゆったりとした明るい服を着た母親と、やや暗めのトレーナーとズボンを着た父親が「恥ずかしい!」と言わんばかりに怒っている。
「…だって、だって」
浦は目に涙をこぼしながら、両手を前に握りしめていた。
それらを一番後ろから見ていた結は、三人組の両親は心から娘のために叱っているのではない、と感じていた。
「…なんで居るのよ?まだ会社でしょ?」
根津が、両親へそう聞いてくる。
「学校から、お前達が水をかけてお金を奪った疑いがある、と聞かされたんだ!大事な会議があったのに、出世に響いたらどうしてくれるんだ!」
根津の父親が、さらに怒鳴る。それは、娘が起こした問題で、自分の仕事に悪影響が出る事に対してだった。
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