第456話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その161
パトカーに乗せられた時、どこかほっとした自分がいた事に気づいた。霧島部長によって心の傷がいくらか癒された後、水かけ強盗をしてしまった事にじわじわと罪悪感を感じるようになってしまったのだ。
自首しようか迷っていた時に、警察が来てくれた。これで、八つ当たりで酷い目に遭わせてしまった人達へ償いができる。
パトカーの窓から見る朝の町の景色は、昨日までとは違い、どこか爽やかに見えた。
「…捕まったって、ネットニュースに載ってなかったわよ!?」
飛騨が、ようやく反論する。それでも、肩が震えていた。
「余罪を調べていたら、結ちゃんから被害届が出されたの。もしかしたら模倣犯かもしれない、という事ですぐに発表しなかったのよ」
すぐに結から事情聴取をし、新たに捜査が行われた。学校側にも極秘に調査を協力してもらった結果、三人組が犯人である可能性が出てきたのだ。
「幸いにも、あなた達がゲームセンターで両替した一万円札はすべてその日の内に見つけることができたわ。それには結ちゃんの指紋だけでなく、別の指紋も付いていたのよ」
女性からの発言に、三人組はハッとした。
「さらに結ちゃんからのアドバイスで、襲われた公園の蛇口やゴミ箱に入っていたペットボトルも調べてみたら、それにも指紋が付いていたわ」
さらなる追撃に、三人組の顔に脂汗が流れてくる。
「どうやら、手袋をしてなかったようね。だから、指紋がはっきりと付いていたのよ」
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