第453話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その158
当時の上司から酷いパワハラを受けており、さらにその上司のお気に入りの同僚が仕事でした大きな失敗の責任を擦り付けられ、一方的に解雇させられたことで、ずっと精神的に苦しんでいた。
再就職もできず、水道代を節約するために公園の水道で水を汲んだ後、たまたまその同僚が近くに通りかかった。
綺麗に化粧をし、お洒落な服を着こなしていた同じ年の同僚を見た瞬間、手に持っていた大きなペットボトルの水を顔や服に容赦なく浴びせていたのだ。
ずぶ濡れになり、うずくまった同僚を見て、大きな声で「いい気味だ!」と叫んだ。会社員時代からずっと苦しめられていた、その鬱憤を晴らすように。
走って家に帰った後、急に全身の体温が下がる感じがした。もしかしたら、警察に通報されてしまうかもしれないからだ。
だが、数日たっても警察が家に来ることがなかった。それで「バレていない!?」と思った瞬間、生活費に困っていた事から、ペットボトルに入れた水を浴びせた後に財布からお金を抜き取る、という犯行をし始めたのだ。
狙ったのは、幸せそうな顔をしている女性達だった。そんな女性達を見かけると、隙を見て水をかけた後、財布から現金を奪って逃げたのだ。
なるべく周りに人がいない時を見計らっていたので、何回繰り返してもバレなかった。ネットの記事に載った後も、警察の捜査が及ぶことはなかった。
しかし先週の木曜日の朝、とうとう警察がやって来たのだ。証拠もあったため、観念するしかなかったのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます