第448話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その153
結の言う通り、よく見てみると一文字づつ微妙に違っていたのだ。
「この手紙を、学校で先生に見てもらいました」
「―!?」
三人組にとって、結の発言は予想外だった。顔色が明らかに変わったくらいに。
「な、なんでわざわざ先生へ見せるの!?」
飛騨が、動揺を隠しきれない状態で聞いてくる。
「この手紙は、学校の玄関に置かれていました。それなら、まず生徒が置いたものだと、思いましたので」
襲われて現金を奪われた次の日、結は教師達へ水かけ強盗に襲われてしまった事を報告した時にこの手紙を見せ、書かれていた字を調べられられるかを聞いたのだ。
「春山先生は、すぐに調べてくれました。そうしたら、この手紙はある生徒達が書いたものだと分かったんです」
その言葉に、三人組の様子がさらにおかしくなる。額から汗が一筋流れ始めたのだ。
「この手紙の字は、貴女達三人の字だったんです。一文字ずつ、交代しながら書いたから微妙に違っていたんです」
「!?」
全身が固まったほど、三人組は驚いていた。その態度が、結が真実を言っていたことを証明していたのだ。
「貴女方は書道部ですし、秋野先生も『三人とも字がとても綺麗だ』と褒めていました。秋野先生も、この手紙の文字が貴女達の字だと認めています」
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