第447話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その152

「何言ってんの!?学校側からそんな話がなかったじゃない!?」

 根津がそう話してきたが、どこか動揺していた。        

「私は先週、突然水をかけられて、現金を奪われました」

 動揺していた根津に対し、結は淡々と話す。それが、結が言っている事はでたらめではないと思わせていた。

「…災難だったねー」

 浦は慰めようとしたのか、静かに声をかけた。結は、浦に「はい」と返事をすると、制服のポケットから一枚の紙を出した。

「この手紙で呼び出されたので、指定された場所まで行きました。そこで、被害に遭ったのです」

 その手紙を、結は三人組に見せた。細かい字で、結へ『一人で来るよう』という内容が書かれていた。

「…これって、ラブレターじゃない?」

 飛騨が、眉をひそめながら呟く。

「いいえ、これは私を襲った犯人が書いた手紙です」

「はあっ!?」

 そう断言した結に、三人組は同時にびっくりした声を出した。

「この手紙の文字はよく見てみると、不自然なんです」

 結からの指摘に、根津が手紙を見ながら呟いた。

「不自然って、綺麗な字だけど?」

「一文字づつよく見てみると、微妙に文字が違っています。そう、それぞれ別人が、一文字ずつ続けて書いたように」

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