第445話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その150
「帰りに、ゲームセンターへ寄りましょ!」
「リズムゲームをすれば、少しは痩せれるよね!」
「さんせー!やろうー!」
根津の提案に、飛騨と浦も上機嫌で賛成した。
エレベーターが一階へと着いた後、三人組は結を置いてきぼりにするように駆け出す。結は引き止めることなく、静かにエレベーターから出て行った。
「そこのあなた達、ちょっといいかしら?」
デパートの出入り口まで来た時、三人組はそこに立っていた女性に引き留められた。
灰色のスーツ姿の、眼鏡をかけた三十代前半のキリっとした美人だ。長い黒髪を上の方で縛っており、動きやすい恰好をしていた。
「私達ですか?」
立ち止まった根津達が、不思議そうな顔で聞いてきた。
「そう、あなた達に話があるの」
初めて会う大人の女性に、三人組はまったく心当たりがなかった。なぜ、自分達に話があるの?と。
「あ、今日は」
三人組の横を通り過ぎた結が、その女性へ声をかける。まるで、前から知っているように。
「結ちゃん、今日は」
その女性も、結へ気さくな挨拶をした。
「…知り合い?」
つい、飛騨がそう声をかけた。
「はい、父の友人の妹さんです」
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