第443話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その148

「霧島さんが、私がこの人達からイジメにあっていた事を分かってくれたから。こっちが辛い思いをしていたんだ、ってことを理解してくれたから、それですっきりできたんだ」

 砂糖を一さじだけ入れた紅茶の口につける前に、ナツミはそう言った。小学生の頃に誰からも分かってくれなかった苦しみや悲しみを、最近会ったばかりの結が理解してくれたのだ。

「それに、しっかりと見返すことができたし」

 確かに、今のナツミは誰もが認める美少女だ。それに対し、三人組は少し太ってしまったのもあり、抜群の容姿をもっているナツミの引き立て役になってしまっている。

「………っ!」

 言い返すことも出来ず、三人組は同時に唇をかんだ。       

「これでもう、サプリの件はよろしいでしょうか?」

「うん。サプリを飲んじゃった他の人には、私が直接謝りに行く。だからその人達の事を教えてくれる?」

 ナツミは結達と違う高校なので、学校で謝罪する事は出来ない。それで結へ協力を頼んだのだ。

「はい、私から話しておきます。明日、待ち合わせの場所を教えていただければ」

「分かったわ」

 そう言いながら、結とナツミは打ち合わせを行っていった。

 

 

 三人組が大人しく紅茶を飲んでくれたおかげで、結とナツミの話し合いはすぐ終わった。

 その後、三人組との話し合いは続くと思われたが、向こうが何も言ってこなくなったので、ここらで一度終わる事となった。     

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