第442話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その147
「うん、せっかく持ってきてくれたし」
ナツミが、持っていたトレイをテーブルへ置く。
「貴女達はどうしますか?」
結が、三人組へ声をかける。話し合いは進んだので、ここらで一休みしませんか?と。
「…喉、乾いたわね」
根津が、そう呟いた。さっきから何度も叫んだので、喉が渇いていたのだ。
「まさか、お金を取るんじゃないよね?」
「取らない取らない!成宮グループの社長の姪が話し合いをしたいからって、店長がタダで用意してくれたから」
警戒する飛騨へ、ナツミは安心させるように答えた。結が『話し合いをしたい』と言ったから、らしい。
「タダなのー!やったあー!」
浦は無邪気に喜ぶ。それで雰囲気が少し和んだのか、結達はテーブルに座って、紅茶を飲み始めた。
「ナツミさん、これで気が晴れましたか?」
浦が「おいしー!」とはしゃいだ後、結がそう聞いてきた。
「…正直、仕返しはもうどうでもよくなった。霧島さん、あなたのおかげで」
どこかすっきりとしたナツミに、根津と飛騨が「はあ!?」と叫ぶ。こっちは散々な思いをしたのに、一人で納得して終わらせたのが我慢できなかったからだ。
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