第432話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その138

「小学生の、頃…!?」

 怒りが吹っ飛ぶくらいに、三人組は目を丸くしていた。

 そしてナツミも、目を大きく見開いて結を見ていた。なぜ、この事を知っているのか、と。

「すみませんが、先週の土曜日に会って話をさせていただいた後、父の友人の興信所と成宮グループでナツミさんの事を調べさせてもらったんです」

 話が終わって親子で喫茶店を出た後、結は父親に頼んでナツミを徹底的に調査してもらった。そして次の日である日曜日の夜に届いた調査結果を見た結は、ナツミが三人組と同じ小学校出身だと知ったのだ。

「ナツミさんの本名は、夏山美奈子なんです。『ナツミ』は喫茶店で呼ばれているニックネームだったんですね。」

 ちなみにウエイトレスの制服には、名札は付いていない。これは個人情報を守るためである。

「小学六年生の時に、ナツミさんと飛騨さん達は同じクラスだったんです。ナツミさんは別の中学へ行ったため、飛騨さん達とはこの一年間しか同じ時期を過ごしていませんが」       

「六年の頃…?」

 結からの情報に、三人組は同時に思い出そうとした。

「夏山…美奈子?」

「そんな子いたっけー?」

 根津と浦は首をひねっていたが、

「…あんた!もしかしてあのデブ山!?」

 飛騨が思い出した瞬間、驚きのあまり絶叫していた。

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