第429話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その135
「ですから、華さんは勝手に一人で判断して突っ走らないでください」
これは前から何度も言っているが、華は気が付いたらまたやっていることが多い。おそらく、華は『結のためにしている』と思っているからであろう。
そのたびに、結はその事を注意していた。その時に、いつものように冷静な態度を取れているのはもうすでに『根気よく注意し続けないと』と悟っていたからである。
「…分かったわ」
満と流にまで言われたのが効いたのか、華はため息をつきながら返事をした。
放課後、結と三人組は学校から直接、成宮デパートの喫茶店へと向かった。
サプリの件で、ナツミと話し合い(と結は言ったが、三人組は抗議する!と息巻いていた)をするためだ。喫茶店の前まで着くと、結は中に入って別のウエイトレスへ声をかけた。
「すみません、ウエイトレスの夏山さんは居ますか?」
結が呼んだ「夏山さん」という名前に、三人組は同時に「?」となる。
「ナツミちゃんなら、従業員室で休憩中よ。あなたが、電話をくれた霧島さんね」
二十代前半のウエイトレスの女性が、結へそう答える。その会話で、ナツミの名字が「夏山」だと知ったのだ。
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