第427話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その133

「………」

 根室が席に着いた後、全員無言だった。

 華は、複雑な顔になっていた。根室にまた『今の霧島さんを認めていない』と言われてしまったから。

「…あの、成宮さん」

 やや気まずい沈黙を破ったのは、流だった。

「単に周りが口や態度に出さないだけで、霧島は人望はあると思うよ。それに普段はチヤホヤしていても、いざという時に平気で見捨てられるより、本当に困った時に手を差し伸べてくれる関係の方がいいんじゃないかな?」  

 流からの言葉に、結は頷いた。

「確かに。それに霧島はちゃんと周りをよく見て、相手の気持ちにより添えられるからな。それが出来る人は、信用されると思う」

 続けて、満がそう意見を言った。満からの言葉に、結は思わず照れたように一瞬顔が赤くなる。 

「…そ、そうよ!霧島さんは一方的に怒らずに、私の話を聞いてくれた!」

 華に責められていた女学生が、満と結をフォローするように発言した。

「霧島さんは声をかけてみると、意外と話しやすいよね」

「普段は壁を作っているから近づきにくいけど、こっちの話を否定しないで最後まで聞いてくれるから」

 同じく華に責められていた他の女生徒達も、結をそう評価した。華に一方的に責められた後だったのもあってか、華より結の方が話しやすい、と口にしたのだ。

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