第423話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その129

「分かりました。私も今日は部活がない日ですので、一緒に行きましょう」

 結からの返事に、三人組は「とっちめるぞー!」と息巻いていた。

「霧島さん、一緒に行ったほうがいいか?」

 秋野先生達は心配していたが、結は「私達だけで大丈夫です」と答えた。

「喫茶店で話し合いするだけだし、その時は店長さんに立ち会ってもらいますから、さすがに根津さん達はいきなり乱暴なしないと思いますので」

 結にそう言われ、三人組は「私達は信用されてないんですかあ?」と秋野先生を睨みつけた。

「いや、そういう意味じゃないんだ。ただ、もし乱暴な事をしたら、学校側で何らかの処分を下さなければならなくから」

 秋野先生が一応心配していた、と知り、三人組は「そんな事しませんよ!」と口をそろえたのだった。 


 一通り説明が終わった後、結達はは自分の教室へ戻っていった。

 思ったより時間がかかったため、一限目は自習となったのだ。先生達はまだ職員室で話し合っていた。

「どうしてそんなサプリを信じたの!?」

 教室へ入るなり、華の叱咤の声が結の耳へ入ってきた。

「華さん?」

 教室の真ん中で、華が数人の女生徒達へ厳しい目を向けている。その前にいた女生徒達は、少し俯いたまま立っていた。

「あ!結!根津さん達はどうなったの!?」

 結を見るなり、華はサプリをバラまいていた根津達の処分について聞いてきた。

「皆さん、先生から注意を受けました。それから、お昼休みまでに反省文を書いて提出するように言われました」

 他の無関係な生徒に怪我がなかった事から、そう重い処分にならなかった。そう話す結へ、華は納得いかない顔になる。

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