第422話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その128

「…サプリを信用させるため、かも」

 結からの意見に、先生達も注目し始めた。

「皆さんがサプリを信用してしまったのは、ナツミさんのスタイルがあまりにも良かったからですよね?そんなナツミさんが『これを飲んで痩せた』と話せば、つい納得してしまいます」

 結も直接ナツミに会っているから、説得力があるのは理解できた。それに、実際に細い腕や足を見てみれば、どうやったらそうなるのかつい興味を持ってしまう。

「ナツミさんは『太っていたけど、これのおかげで痩せた』と言うために、あの写真を用意したのだと思います」

 サプリに説得力を持たせるために、わざわざあんな写真を用意していた。

 その事実に、根津達は言葉が出なくなったのだ。

「…なぜ、そんな事を?」

 春山先生が、戸惑いながら言う。

「それはナツミさんへ直接聞いてみます。放課後、ナツミさんの元へ行きますので」    

 一昨日の喫茶店で直接聞いた時には『喫茶店で迷惑行為をしたから』と言っていたが、結はそれが本当の理由だと決めつけるには早い、と考えていた。

「なら私も行くわ!」

 それを聞いた根津が、声を荒げた。ナツミに騙された、と知って怒りが収まらなかったのだ。

「あたしも!文句言ってやらないと気が済まない!」

 飛騨も、怒り心頭な顔で宣言する。

「やーちゃんも行くー!」

 浦も手を上げながら主張した。

「皆さんは、今日は部活はありますか?」

 結の質問に、三人組は「今日はないわよ!」と言い返した。

「三人は、書道部だったな。確かに今日は部活はない日だ」

 秋野先生が、補足するように説明した。

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