第416話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その122
「…それ、どういう事!?」
真っ先に聞いたのは、飛騨だ。まさか結があのサプリを調べていたとは思ってもなかったのだ。
「学校の廊下に落ちていたので、気になって調べてもらったのです。前に、ネットでたまたま違法薬物の記事を見ましたから」
「…え?」
一瞬(なんで廊下に落ちていたサプリを違法薬物だと思ったんだろう…?)と、三人組と女生徒達は思ってしまった。
「成宮グループの製薬会社に調べてもらった結果、市販されているビタミン系のサプリだと判明しました。適量を守れば体に害はないのですが、痩せる効果は元からなかったのです」
先週の金曜日の昼休みに、三人組達が飲んでいた痩せるサプリを偶然手に入れた結は、すぐ学校側にも事情を話して製薬会社の社員に学校まで来てもらったのだ。
学校側も、もし生徒達が違法薬物を飲んでいたらすぐに対処しなければならない、と考えた。それで、その社員がサプリを学校へと取りに行く事を許可したのだ。
調査の結果は、放課後に結へと伝えられた。学校側へ直接報告するために図書室で待機していた結はスマホで受け取った後、急いで職員室に向かうと、待機していた秋野先生へ伝えたのだ。
違法薬物ではなかった、と知り、他の先生達も安堵した。だが、だからと言って三人組をそのままにしておくわけにはいかない。
それで秋野先生から、そのサプリを飲むのは止めるように電話をかけたのだ。害がないビタミン剤だったとはいえ、痩せるサプリだと思い込んで飲み続けたら、体に何らかの影響がでるかもしれないから。
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