第415話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その121
他の女生徒達も、結が怪我をしたかもしれないと気づいたのか、全員顔から怒りは消え去っていた。
代わりに、真っ青な顔になっていたのだ。もしかしたら、止めなかった自分達も責められるかもしれない、と。
「皆さん落ち着きましたか…?」
なるべく冷静な顔になろうとした結だったが、口元が少し歪んでしまった。それほど、左肩に強い痛みを感じていたのだ。
「皆さんは、根津さん達からもらったサプリで痩せなかった事に怒ってらっしゃるんですよね…?」
結は何とか落ち着こうとした声で、女生徒達へと質問する。いきなり殴られ、とばっちりを受けた怒りは一切なく、全員が話が出来るようになったことから改めて聞き出そうとしたのだ。
「…う、うん」
結に拳が当たってしまった負い目からか、女生徒はまだ震えながら答える。他の女生徒達も、同じだと言わんばかりに小さく頷いた。
「…そして、根津さん達も、サプリを飲んでいたのに痩せなかった、ですよね」
次に、結は三人組へと顔を向きながら聞いてくる。根津だけでなく、飛騨と浦も同時に首を縦に振った。
「あのサプリは、痩せるサプリではないんです。成宮グループで調べてもらったところ、単なるビタミン剤でしたから」
結からの発言に、三人組と女生徒達は「えーっ!?」と同時に絶叫した。
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