第414話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その120

「皆さん!待ってください!!」

 大きな声を出して、結は女生徒達への元へと駆け寄ってきた。

 だが結の声は聞こえなかったのか、さらに大きな怒鳴り声を出し続けている。ついに、一人の女生徒が浦に向かって拳を突き出したのだ!

「きゃあー!?」

 迫ってくる拳に浦が悲鳴を出す!だが、

「―っ!?」

 その拳は、浦には届かなかった。

「…えっ!?」

 自分の拳が当たった感触で怒りが治まった女生徒は、殴った相手を見て全身の血の気が引いた。

「…うそ!?」

 結が、いつの間にか浦の前に立っていたのだ。そして左肩を抑えながら、その場でふらつき始めた。

「…浦さん、お怪我はありませんか?」

 冷静な顔を保ちながら、結は後ろにいた浦へ話しかける。        

「………!?」

 浦は、パニック状態で体が震えていた。それに気づいた飛騨が、浦の肩を後ろから抱きながら答える。

「…どこにも怪我無いよ。かばってくれたおかげで」

 飛騨も、声が震えていた。

「アンタ!弥生を殴ろうとしなかった!?」

 状況を理解した根津が、怒鳴り散らす!結に拳が当たってしまったショックで青ざめていたその女生徒は、ただ震えていたのだ。  

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