第413話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その119
「また来ていないみたいですね…」
そう呟くと、結は一礼をしてドアを閉じる。そして三組の教室から、玄関へと向かったのだった。
「―!?」
玄関の方からから、何人かの金切り声が聞こえてきた。
走り出した結は、玄関をそのまま通り過ぎる。外で、十人以上の女生徒が怒りの大声を出していたのだ。
「どうなってんの!?全然痩せないじゃない!」
「逆に二キロ太ったんだけど!?」
「アンタ達がくれたサプリって、本当に痩せるサプリなの!?」
目を吊り上げ、怒りをぶつけていたのは結がストレッチの本を選んであげた女生徒達だ。よく見ると、全員痩せるどころか全く変わっておらず、逆に顔の輪郭が少しふっくらとしていた女生徒がいる。
「それはこっちが聞きたいわよ!」
「朝起きても、全然痩せてなかったんだから!」
「なんでやせなかったんだろー!?」
その女生徒達の怒りが向けられていたのは、あの三人組だ。同じく痩せるどころか、逆に少しふっくらとした体型になっていたのだ。
朝から響く怒りの声に、登校してきた他の生徒達は近づくことすらできなかった。様々な怒りの声が飛び交い、今にもお互い拳でその怒りをぶつけそうになり始めたのだ。
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