第411話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その117
だけど霧島さんは『無理に友達にならなくてもいい』と、自分の意思を尊重してくれそうな気がする。
もし、あの三人組への処置が解除されると知ったら、どうすればいいのか考えてくれる。霧島さんはたとえ他人でも、目の前の困っている人を見捨てない人だから、と。
「…ナツミさんに話してよかった」
「こっちも、力になれてよかった。もしまた何かあったら遠慮なく話してね」
明るさを取り戻した顔になった神崎へ、ナツミは明るく笑い返した。
その日の夜、三人組は寝る前にラインで会話をしていた。
親から禁止されているが、自室のベットの中でこっそりとスマホを操作していた。その文章には、明日への期待が書かれていたのだ。
『いよいよ明日だねー!』
浦からのラインが、根津と飛騨のスマホの画面に現れた。
『うん!ついに私達も綺麗に痩せられる時が来た!』
『毎日あのサプリを飲んでいたし、楽しみよね!』
その文面には、ナツミからもらったサプリで痩せられる期待感が出ていた。朝起きたら、あのナツミのような抜群のスタイルへ変わるのだ。
『そうそう、なんで秋野先生は落ちていたサプリの電話をしたんだろー?』
浦は今日の昼間に、一緒に町で買い物をしていた時に出た話題を送ってきた。
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