第408話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その114
「話したくないなら、無理に話さなくていいよ」
神崎の顔を見て、ナツミはそう声をかけた。
「―!?」
「話したくない事は、誰にもあるし。無理やり聞き出す、って事はしたくないから」
ナツミの気遣いは、神崎の心に充満していた悩みの雲が消えていくきっかけになった。
と同時に、ナツミの目を見て、口を開いていた。ナツミに聞いてほしい。そんな強い意思が神崎の目に宿っていたのだ。
「あの、実は…」
突然話し始めた神崎に、ナツミはたじろくことなく、真剣に受け止めたのだった。
「…という訳なの」
立ったまま話し終えた神崎の少し前の位置で、同じく立っていたナツミはやや呆れていた顔になっていた。
「成宮グループのお嬢様が、従姉妹の霧島さんの友達になって、って頼んできたの?」
華とは対照的な、地味だが冷静な黒いセミロングの眼鏡の同じ年の少女を思い浮かべていたナツミはそう聞き返していた。
「うん、そう頼まれたのは喫茶店で嫌がらせをされる前なんだけど、その日の朝から学校で嫌がらせをされていたから」
「もしかして、それより前に喫茶店で、二人きりで話をしてなかった?」
ナツミからの質問に、神崎は「えっ!?」と口を大きく開いた。
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