第406話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!?その112

「…もしかして、知ってるの?」

 ナツミの反応を見て、つい神崎はそう聞いてしまった。

「…小学校が同じだったから。まあ、あっちは全然覚えていなかったけど」

 急に顔が曇ったのを見て、神崎はナツミに何も聞かなかった。嫌な事を思い出させてしまったみたいで、悪い事をしてしまった気がしたのだ。

「あ、気にしないで。あなたのせいじゃないから」

 神崎が急に暗くなった事から、ナツミは明るい光を差し込むように言った。

「…うん」

 外見が綺麗だけでなく、こうして人を気遣える。神崎はそんなナツミを見て、とても魅力的な人だと思ったのだ。

「そういえば、店長からあの三人組を弁護士を使って代金を払わせたって聞いたけど…」

 ふと思い出したように、ナツミは呟く。   

「うん、成宮さんがそうしたんだよ。さらに接近禁止命令も出してくれたから、もう嫌がらせはされていないよ」

「…接近禁止命令っ!?」

 予想すらしてなかった言葉に、ナツミは素っ頓狂な声を出していた。、

「うん、家に弁護士が来てそう話した、って」

 神崎からの説明に、ナツミは「…すごいなあ~」と唖然とした声を出していた。

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