第395話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その101
「ストレス解消って…、美味しい物を食べたり、楽しい事をすれば吹っ飛ぶでしょう?」
「解消の仕方は、人それぞれです。私は面白い物語を読めば、解消できますから」
それに『お金がかかるから』と、それが出来ない場合もあるのだ。お金持ちのお嬢様である華にはピンとこないかもしれないが。
「じゃあ、根津さん達に他のストレス解消法を教えれば…」
「根津さん達は、華さんに反発していますから素直に聞いてくれないと思いますよ」
根津達にとって華は、弁護士を使って自分達がしていた事を親にバラしただけでなく、慰謝料を払わせるためにお小遣いをもらえないようにしたのだ。逆恨みとはいえ、華に対して快く思っていないのは誰から見ても明らかだった。
「そうなの?」
「ええ、だから華さんは、何もせずにしばらく様子を見ていてください」
華が勝手に解釈して、成宮グループの権力を使って暴走しないように、結は釘を刺したのだった。
華が、結へ野崎を紹介する前、神崎と杉村と竹町の三人は3組の教室に来ていた。
「結に新しい友達ができるのよ」と華が上機嫌で話していたため、お弁当を食べた後、神崎達は華と別行動となったのだ。
(…成宮さん、私の他にも、霧島さんへ友達になるように言ったのかな?)
手紙の件を知らない神崎は、華がだんだん強引になってきているように思えてきたのだ。それこそ、肝心の結の気持ちを全然考えていないように。
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