第394話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その100

「騙すようなことをして、ごめんなさい。と野崎さんはおっしゃっていました。野崎さんは華さんに会わせる顔がない、と言わんばかりに反省していますので、どうか責めないでください」

 野崎がこの場に居ないのは、結の言う通りだった。華は『結に新しい友達ができる』と喜んでいたので、華をがっかりさせてしまったことに関しては罪悪感を感じていたのだ。

「で、でも結はそれでいいの!?友達ができるのに!?」

「私は友達付き合いが上手くできませんから、無理に交際しなくてよかったと思っています」

 気にするどころか、相手の意思を尊重していた結に、華は「はあ~っ…」とため息をついた。

「根津さん達を何とかしなきゃダメってことかしら…」

 野崎がこんな事をしたのは、根津達が周りに嫌な事をよく言うから。そう考えた華は根津達をどうにかしないと上手くいかない、と思い始めた。

「いえ、根津さん達へさらなる圧力をかけるのはあまりよくないと思います。力ずくで相手の行動を制限しても、かえって反発して、さらに陰で嫌がらせをするかもしれません」

 弁護士を使ってさらに根津達へ接近禁止命令を出そうと考え始めた華へ、結はそう制止する。

「そもそも何で根津さん達はこんな事をするのかしら…。嫌味を言ったって、周りから嫌われるだけなのに…?」

 ふと華は、根津達へそんな疑問を持ち始めた。誰だって、聞いていて嫌になる事を言い続ける人を避けたい、と思うのに。

「不満があるけど、今の自分にはそれを解消する方法がない。それで周りに八つ当たりする事でストレスを解消するしかないかもしれません」

 根津達の態度をよく見てみると、何か不満がある事が感じられた。自分から解決しようと思ってないのか、それとも解決できないから周りへぶつける事しかできないのか。 

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