第387話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その93
結と一緒にカウンターへ向かった野崎は、ストレッチの本を無事に借りることができた。
「ありがとう、霧島さん」
「どういたしまして」
野崎からの礼に、結は安堵した顔になった。
「…月曜日も、こうしてみんなにダイエットのための本を選んでいたんだよね」
ふいに野崎が言った言葉に、結は神崎に出会った後、図書室で十人の女生徒達へダイエットの本を選んだ事を思い出した。
「はい、皆さんに合っていればいいのですが…」
「え?」
その言葉の意味が分からなかったので、野崎は疑問の声を出した。
「人それぞれ体質が違いますから、同じダイエットをしても上手くいかない場合があるんです。なるべくその人にあった方法が載っている本を選んだのですが、上手くいっているといいのですが…」
あれ以来、結はわざわざ過程を聞こうとしなかったから、本を選んだ女生徒達がどうなっているのか分からなかった。ただ、その後に同じようにダイエットの本を選んだ同級生達は「まだ結果が出ない」と華に話していたのは耳にしたが。
「………」
結がふと気になってしまったのを見て、野崎の顔が急に暗くなってしまった。
「どうしました?」
それを見た結が、野崎を心配する声を出した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます