第382話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その88
「霧島が水かけ強盗に襲われた!?」
満のスマホから、流の大声が聞こえてきた。
「ああ、霧島に怪我はなかったが、持っていた現金を奪われた」
自室のベットに座った満は、夕飯後に電話をかけてきた流へ詳しく話す。
「…霧島も災難だったな。まさかあの三人組じゃなく水かけ強盗に襲われるとは」
あの時満が結の近くに居たのは、流の提案だったのだ。あの三人組が逆恨みで華を苦しめるために結を狙う可能性がある!と、流が「霧島の近くに居た方がいい」と満へ進めてきたのだ。
なぜ満へそう提案したのか、それは流が華を守るためにそっちへへ行きたかったからだ。特に断る理由がなかった事から、満はこっそりと結の後を付けてきたのだ。
「じいちゃん家が近くだったから、霧島は風邪をひかずにすんだ。その後、霧島の親が迎えに来て、俺まで送ってもらったよ」
結が満の祖父へ頭を下げた後、結の両親が車で迎えに来た。それで満も「助けてもらったから」と自宅まで送ってもらったのだ。
(霧島のかあちゃんが、うちの親を助けてくれたファイナンシャルプランナーだったとは)
玄関で出迎えた満の両親は、結の母親を見るなり何度も頭を下げていた。この時に満は、結の母親が前に話していたファイナンシャルプランナーだと分かったのだ。
「まあ、霧島に怪我がなくて良かった。で、成宮さんの方なんだけど」
「成宮も襲われたのか!?」
「成宮さんは無事だぞ。あの鳥山がアルバイトをしている喫茶店で、同じ望ヶ丘高校の女子と話をしていたんだ」
「…そっか」
さすがに三人組は華を襲おうと考えてなかったらしい。華が無事だと知って満は安心した顔になった。
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