第378話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その84

 結が満の祖父の家で話をしている時、幸坂坊のドーナツ屋で三人の女子高生達が楽しくお喋りをしていた。

 数種類のドーナツがのった皿の隣に、ジュースが半分ほど入ったグラスが置かれている。ノートを広げながら、和気あいあいと一緒に宿題をしていた。

「お待たせ!」

 一人の美少女がその店に入ると、店内に居た男性の客がため息を漏らす。

「あっ!こっちこっち!」  

 奥の方のテーブルに座っていた女子高生が立ち上がって手招きをした。

「遅くなってごめんなさいね」

 そのテーブルの空いていた椅子に座った美少女は、待ち合わせに遅れた事を詫びた。

「ううん!全然!」

「数分しか遅れてないから、気にしてないわ」

「だから大丈夫だよー!」

 望ヶ丘高校の制服を着た三人組は、ニコニコしながらそう声をかけた。

「あ、先に飲み物を買ってきていい?急いできたから、喉乾いちゃって」

「いいよー!ナツミちゃん!」

 浦がOKを出したので、ナツミは立ち上がってカウンターへと歩いていく。

 ナツミは私服で、ミニスカートが似合うほど綺麗な細い足をしていた。上着も大人っぽく、そこから出ている腕も一目で細いと分かる。

 アルバイトの時にツインテールだった髪型は、今は下してストレートのロングヘアにしていた。艶のあるサラサラとした綺麗な髪は、腰までの長さだ。

 肩にかけていた中ぐらいのバックも、ナツミの大人びた美しさを引き立てていた。メイクを軽くしていたが、それもナツミの顔立ちの良さをさらに魅力的にしていたのだ。

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