第369話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その75

 結が丁寧に手紙を開くと、内容は『会って話したい事があるので、必ず一人で来てください』と書かれていた。

「これってラブレターじゃない!?」

 自分の事以上に浮かれている華に対し、結は冷静なままだ。そしてその文の下には、場所が書かれていた。

「近くの公園ですね。そう遠くもないですね」

「行きたいけど、こっちも大事なのよね~!結、しっかり受けるのよ!」

 さらに彼氏も出来る!と思ったのか、華はますます浮かれまくった。

「…私ではなく『華さんの気持ちを聞いて来てほしい』という内容かもしれませんよ」

 小学生の頃、何度も華へ「ラブレターを渡してほしい」「自分の事をどう思っているか聞いて来てほしい」とか言われ続けていたので、まず自分への告白はありえない、と断言した結であった。

「行ってみなければ分からないでしょ!結、しっかりね!」

 気合を入れるように結の背中を軽く叩いた華は、先に玄関を出て行ったのであった。

 

 

 指定された場所である公園は、ブランコと滑り台とベンチが置かれていた。

 もう一つの特徴は、手を洗える蛇口がついた水飲み場と、自動販売機が置かれていたことだ。まだ日は暮れていないが、結がこの公園に着いた頃には誰も居なかったのだ。

 時間は指定されてなかったので、こっちが先に早く着いたのかと思った結は公園に入って待つ事にした。

「―!?」

 公園の真ん中まで来た瞬間、結の頭に冷たい感触が襲ってきた!

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