第345話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その51

「…ってことは、本当に!?」

 このデパートの写真スタジオで予約して撮った、となれば信憑性は高くなる。疑っていた根津と飛騨も、だんだん信じ始めた。

「もしよかったら、このサプリを分けてあげようか?」 

「本当!?」

 ウエイトレスからの言葉に、三人組は一斉に喜んで飛びついた。

「でも、実は水着を二着買ったから、タダであげるってわけにはいかないの。できれば、あなた達の本気を見たいから、一人二千円ずつ出してくれないかな?」

「…二千円」

 高校生から見ると、決して安くない値段だ。

「その代わり、お金を出してくれれば一か月分あげるよ。このサプリは、本当は一瓶一万円もするんだよ」

「…!?」

 自分達のお小遣いよりも高かった、という事実に三人組は言葉を失った。

「お店で売っているダイエットサプリは、数百円から数千円だったりと値段も効き目もいろいろなの。このサプリは高いけど、その分効果は抜群なんだよ」

 高いだけあって、効き目はすごい。ウエイトレスの言葉に三人の心は揺れ動く。

「だったら、一人千円でいいよ。あなた達が本気で痩せたいのら、応援してあげる」

「…!!」

 大サービス!と言い切ったウエイトレスの一言に、三人組の心は決まった。 

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