第322話 謎の美少女と、すぐ瘦せるサプリ!? その㉘
「実は、神崎さんに頼みがあるの」
「頼み?」
『何だろう?』と頭に?マークを浮かべた神崎へ、華は明るい顔で口を開いた。
「結と友達になってほしいの」
「―!?」
もし飲み物を飲んでいたとしたら、絶対むせていた。それほど、神崎は仰天していたのだ。
「結って、未だに友達を作ろうとしないのよ。いつも一人で本を読んでばかりだし。クラスのみんなと積極的に仲良くしようとしないのね」
疑問に思った顔で、華は困ったように話す。
「神崎さんは、結のお陰でダイエットができたのでしょう?だったら、結は凄い、って分かっているから、結と友達になりたいって思うよね」
笑顔で話してきた華に対し、神崎はどう答えればいいのか困惑し始めた。確かに結は凄いが『友達になりたい』と聞かれたら、正直すぐに返事が出来なかった。
霧島さんが優しい心の持ち主だと分かっている。だからと言って、肝心の霧島さんの気持ちを確かめもせずに、こっちで一方的に友人になっていいのかわからない。―これが、神崎の答えだった。
「…霧島さんは、どう思っているの?」
もし友人になるとすれば、当の本人の気持ちを確かめなければならない。神崎は、華へそう聞いてきた。
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